◎基礎看護
看護の意義と保健・医療・福祉における看護の役割を理解し、日常生活の援助及び診療における看護に関する基礎的な知識と技術を習得するとともに、看護を適切に行う能力と態度を身につける。
基礎看護(1年):看護の役割とは何かを理解し、日常生活の援助をするための基礎的な知識と技術を学ぶ。
基礎看護(2年):日常生活の援助や、注射などの診療を受ける患者の援助について学習する。
基礎看護(3年):診療を受ける患者の援助や、看護活動の展開について学習する。
◎人体と看護
看護を実践するために必要な人体に関する知識について習得し、人体と生活及び環境との関係について理解する。
解剖生理(1年):人体の構造と働きについて学習し、正常な人体を理解する。
栄養(2年):生命維持に必要な栄養についての基礎的な知識を学習する。
微生物(2年):病原微生物の種類・特徴と感染成立機序や感染予防についての基礎的・基本的な事項について理解する。
◎疾病と看護
看護を実践するために必要な疾病,治療及び薬物に関する知識を習得し、これらと疾病からの回復を促進させるための看護との関連について理解する。
内科疾患(2年):内科系の疾患を中心に、疾病の成り立ちから回復に至る一連の過程の概要を学習する。
外科疾患(2年):外科系の疾患を中心に、疾病の成り立ちから回復に至る一連の過程の概要を学習する。
病理(2年):疾病による組織や細胞の形態的及び機能的変化について理解する。
薬理(2年):薬物が生体に及ぼす影響、用法と使用上の注意事項などについて学習し、安全に与薬が行える知識を身につける。
◎生活と看護
看護を実践するために必要な精神保健、生活者の健康及び社会保障制度に関する知識について習得し、社会生活における医療と保健及び福祉との関係について理解する。
生活と看護(1年):人間を取り巻く生活環境や、環境が健康に及ぼす影響について学習する。
生活と看護(3年):社会状況に関連させ、社会保障および社会福祉の理念と基本的な制度を学習する。心の働きとその発達の過程および心の健康の概念について学習する。
◎成人看護
成人の心身、生活、保健及び疾病について理解し、成人の看護に関する知識と技術を習得するとともに、その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を身につける。
成人看護Ⅰ(2年):手術を受ける患者や呼吸器疾患、運動器疾患を中心に、精神面もふまえた安全・安楽を守るための看護を学ぶ。
成人看護Ⅱ(2年):青年期・壮年期にある患者を理解し、慢性疾患患者の病態生理を中心に精神面もふまえた安全・安楽を守るための看護を学ぶ。
成人看護(3年):脳神経疾患、内分泌疾患を中心に、精神面もふまえた安全・安楽を守るための看護を学ぶ。
◎老年看護
高齢者の加齢、生活、保健及び疾病について理解し、高齢者の看護に関する知識と技術を習得するとともに、その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を身につける。
老人看護(3年):加齢に伴う身体的、精神的変化を理解し、高齢者の安全・安楽を守るための看護を学ぶ。
◎母性看護
母性の特質、生活、保健および疾病について理解し、母性の看護に関する知識と技術を習得するとともに、その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を身につける。
母性看護(3年):妊娠期、分娩期を中心に、母性の対象とそれを取り巻く環境について学習する。
◎小児看護
小児の特質、生活、保健および疾病について理解し、小児の看護に関する知識と技術を習得するとともに、その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を身につける。
小児看護(3年):新生児、小児の特徴を理解し、成長と発達に応じた看護や、家族を含めた看護を展開できるよう基礎的な知識を学習する。
◎看護情報活用
社会における情報化の進展と情報の意義や役割を理解するとともに、情報の活用に関する知識と技術を習得し、看護の分野で情報及び情報手段を主体的に活用する能力と態度を身につける。
看護情報活用(1年):コンピュータの主な機能を理解し習得するとともに、情報社会におけるモラルを身につける。
◎看護臨地実習
各科目で習得した知識と技術を臨床の場で活用して理解を深めるとともに、臨床看護を行うために必要な能力と態度を身につける。
基礎看護臨地実習(2年):病院・病棟の構造を知り、看護活動の行われている場について理解を深める、患者に対し実際に日常生活の援助を行う。
基礎/成人看護臨地実習(3年):1人の患者を受け持ち、情報収集、アセスメント、計画、実施、評価を行って、看護過程を展開する。
老年看護臨地実習(3年):高齢者の看護についての理解を深め、健康レベルに応じた日常生活の援助を行う。