専攻科 学習内容

◎基礎分野

○科学的思考の基礎

基礎科学…生化学,生理学と関連させ物質の特性や生命体のしくみについて理解する。
統計学…統計資料の解読やデータ処理を活用でき,社会の中での幅広いものの見方で人間を理解する。

○人間と人間生活の理解

英語…看護の臨床場面で使われる単語や慣用表現の知識と簡単な英会話ができる。
生涯スポーツ…身体運動の楽しさに触れ生涯にわたって運動に親しむことをめざす。
教育学…「人間と人間の生活の理解」について思考を深め,看護職として生命の尊重,基本的人権と自由と責任を重んじる思考の基礎を学ぶ。
心理学…人間の心と行動を理解し,看護の臨床場面で人間関係が深められる能力を習得する。
情報科学…情報の科学的なとらえ方,定義,情報とシステム,看護と情報の関わりについて理解を深める。
言語表現…文章表現について学び,思考力を伸ばし心情を豊かにし,言語文化に対する関心を深める。

◎専門基礎分野

○人体の構造と機能

解剖生理学…人体の発生と構成,形態と機能の意味を理解する。
生化学…栄養と代謝,代謝産物の排泄,遺伝のしくみについて理解する。

○疾病の成りたちと回復の促進

薬理学…主な薬物の特徴,作用機序,人体への影響および薬物の管理について理解する。
病理学…疾病の原因や発生病理,形態と機能および代謝変化の原理について学ぶ。
微生物学…微生物の人体におよぼす影響および病原微生物の感染予防について理解する
疾病・治療概論…臨床検査の全体像と意義を総合的に把握した検査に必要な知識と外科的治療のもたらす効果と障害について学ぶ。
疾病・治療各論…消化器,血液造血器,感染症に疾病を持つ患者のアセスメントができる基礎知識を学ぶ。
健康支援論…呼吸器,循環器に疾患を持つ患者や胸部・心臓疾患の外科的治療を受ける患者のアセスメントができる基礎知識を学ぶ。

○健康支援と社会保障制度

ヘルスプロモーション論…保健・医療を統合的に把握し,医療の概念の変遷と仕組みについて理解する。
環境論(公衆衛生)…健康の保持・増進,疾病の構造の変化や環境問題などの動向について理解する。
社会保障制度…社会保障の理念と基本的な制度の考え方や生活者の生活問題に対する法律に基づく社会福祉の方法と課題について学ぶ。また,法規の概念を学び,医療・看護に関係する主な法規について看護の場面と関連づけて理解を図る。

◎専門分野Ⅰ

基礎看護学…看護学概論,看護過程,基礎看護学演習の科目で構成され,看護の概要について学ぶ。

◎専門分野Ⅱ

成人看護学…成人健康生活支援概論,成人健康生活支援論Ⅰ,急性期クリティカル看護論,慢性疾患療養生活支援論の科目で構成され,疾患または病態に応じた成人への援助を中心に学ぶ。
老年看護学…老年健康生活支援論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの科目で構成され,加齢に伴う疾病や障害の特徴を理解し看護を中心に学ぶ。
小児看護学…小児健康生活支援論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの科目で構成され,健康障害をもつ小児への援助を中心に学ぶ。
母性看護学…女性のライフコース支援論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの科目で構成され,周産期の過程を中心に学ぶ。
精神看護学…精神健康生活支援論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの科目で構成され,精神に障害を持つ対象の看護を中心に学ぶ。
臨地実習…成人看護学・老年看護学・小児看護学・母性看護学・精神看護学について各領域の対象の看護過程を中心に実習をする。方法論Ⅰ,Ⅱ,Ⅲの科目構成,在宅看護の方法と必要な技術について学ぶ。

◎統合分野

在宅看護論…在宅看護総論,方法論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの科目で構成され,在宅看護の方法と必要な技術について学ぶ。
看護の統合と実践…看護の統合と実践Ⅰ・Ⅱ,看護研究,統合ゼミ,在宅看護論実習,看護統合実践実習の科目で構成され,これまでに学習した内容の知識や技術を統合して,卒業後,臨床現場に適応できるように学ぶ。